今回は臨床ゲノム医療学会の専務理事としてご活躍中の山崎都央(くにお)氏を講師にお招きして、「いかに天寿をまっとうするか」という、一定年齢に達した人なら誰しも大いに関心を持つ内容の講演を伺った。自立した生活を送れる健康寿命と平均寿命の差が10年弱、つまり平均して10年近く何らかの介護が必要になる生活を送っていることになる。
病気でなければ健康だと思っているが、実は機能低下の進行は壮年期頃から確実に始まっており、今自分が深刻な打撃を受ける何歩前にいるのかあまり気にしていない。そして病気になれば医師に何とかしてもらおうと思っている。しかしこれからの社会はmRNA発現解析検査という手法によって、医師の力に頼らず個々の人が自分の健康状態を理解する自己検診が出来るようになってきている。早期治療から早期予防へ、人間の体には毎日5000個以上のがん細胞が生まれており、それを抑制するのががん抑制遺伝子。長寿遺伝子とも呼ばれ、誰でも持っているが、ほとんどの人が眠らせたままだそうです。アルツハイマー病の予防の可能性についても効力があるとの研究結果も示されているとの事です。
この眠っている長寿遺伝子を日頃の生活習慣の改善によって覚醒させることが出来るという朗報を伺いました。「控えめに」「栄養バランスよく」「まんべんない」食事と、軽めの筋トレ、11時就寝~6時起床の睡眠。簡単なようでなかなか難しいかもしれません。
今や自分の健康は、自分の状態をよく知り、自分で管理する、それが可能なmRNA発現解析検査手法が確立されています。今日に話しを伺って一度この検査を受けてみたいという思う方が多かったのでは?
(文責 杉野)