2015年7月度例会「老後の剣道三昧」

7月24日(金)恒例の日本プレスセンター9階の会議室で稲川泰弘氏をお招きして7月の例会を開催した。講師は長年日本のエネルギー政策に携わってきた方でそちらの方面のお話も伺いたいところであるが、本日は同氏が高校1年の時から今日に至るまで57年間精進してきた剣道についての講演であった。7段の段位を持たれ、古希を迎えられた今でも週3回稽古を続けられているとの事である。

 

何故隠居後まで厳しい稽古をして、苦労を求めるのかとの「老後の剣道三昧」が演題であった。未だに悟ることの出来ない剣道の奥深くに隠されている、極めきれない何かを謙虚追い求めておられる風で、聴いている側も同氏の語り口に思わず引き込まれ一緒にそれを求めているような気になってしまった。多くの方が深遠なる剣の道の一端に触れることが出来たのではないだろうか。

 

剣道をたしなむことのなかった身には「せぬ隙(ひま)の技」とか「気の体術」とかの言葉は難解であったが、未熟者なりのレベルで理解したつもりになれた。また、呼吸、姿勢は剣道に限らず全ての武道、芸術に通じるものではないだろうか。

 

(文責 杉野)