2015年12月18日(金)フォーカス・ワンの本年最後となる12月例会が恒例の日本記者クラブの会議室で40名を超える会員が集まり開催された。
ところで皆さん、エヴァンジェリストという言葉をご存じでしょうか?ICTの世界において情報革命が日々進化していくなかで、技術革新がどう進みそれが我々の生活にどのように影響を与え日常生活がどう変化するかという、将来起こりうるべき事を多くの人々に伝える語り部、それが伝道師という意味だそうである。今回はフォーカス・ワンの親密取引先であるソフトバンクの首席エヴァジェリストである中山五輪男(イワオ)氏による「Pepperと人工知能が切り拓く未来」との演題で、同社が開発してきたロボットPepperと人工頭脳IBMワトソンのコラボにより我々の身の回りで起きうる生活の変化を、画像を交えながら中山伝道師が語ってくれた。
人間の感情を理解し、感情を持ったパーソナルロボットPepperを本年6月より毎月月末近くの土曜日に限定1,000台を販売したところ1分足らずで売り切れている状態が続いているそうである。つまり既に6,000台のパーソナルロボットが家庭に入り込んでいることになる。また、ビジネスシーンでの活用も進んでおり、会社の受付業務や商品説明を行う店頭接客などに使われており、SMBC日興証券、ベネッセ、みずほ銀行、ネスレ日本、ロフトに実際に導入されているそうである。ロフトでは一日の接客回数が300回にも及んでいるとのこと。今後ホテルや介護施設での利用が見込まれており、更にコールセンターや人材採用の場面での活用も展望されている。
Pepperは20か国の言語を理解は出来ないものの話すことが出来、人工頭脳IBMワトソンとコラボして質問と回答を繰り返すことにより、仮説を形成し、学習をして、判断を行えるように成長をしていくとの話を興味深く伺った。
10年後には今我々人間が行っている職業の49%がロボットによって代替出来るそうである。現在課題となっている人口減少の対策の有効打になるのだろうか。
ヤマハ、ソニー、キャノン、アッシクス、無印、セガ、ヨックモック、紀伊国屋書店など日系の進出は限られており、まだまだ日本製品は国内マーケットに少なく、価格も高いそうです。
同社は海外に通用する人材の育成のため新卒者の一か月目の研修をドバイで行う等、ドバイに力を入れているそうです。2020ドバイEXPO開催に向けてますます発展していくドバイに機会を見つけて行ってみたいと思うようになりました。
(文責 杉野)