1月21日(木)18時より本年度初回のフォーカス・ワン定例講演会が日本記者クラブ会議室で開催された。
講師は株式会社ヘッドウォータース取締役 疋田 正人(ひきた まさと)氏、同社は創業10年の成長途上のベンチャー企業であり、社名の水の流れの「源流」が示す如く、未来への大河となるべく研鑽を図っているところです。会社設立時のシステム開発で培った技術力をベースとして、それを駆使して中小企業の海外進出をサポートし、IT技術を用いて日本の中小企業が海外において競争力を保つ手助けをしております。同氏は同社の海外事業を総括しており、ベトナム、カンボジア、そしてドバイへの進出に主導的な役割を果たし、最新のドバイを良く知っていることから、本日の講師をお願いしました。
講演のまず冒頭に短時間の動画を映すことから始まり、砂漠の中の人工の超近代都市を観ることでドバイという街のイメージを持つことが出来ました。世界一高いブルジュ・ハリファという超高層ビル、一回りするのに一日以上を要する大型のドバイモール、広大な砂漠の中のアクティビティーなど派手なものが次々に登場、また、夏の間の外気温は50度を超すなか交通機関は乗り換えを含めてすべて密閉状態となりエアコンでコントロールされているそうです。人口は244万人でうちアラブ人は20%で、残り80%は外国人労働者だそうです。労働ビザの管理が徹底しており、失効後2週間以内に国外退去となるので、外国人労働者が多い為に心配された治安は良いそうです。
アラブ人の年間平均所得は15百万円で、税金、医療費、教育費の負担がない為、実質所得は高く、とても裕福な暮らしぶりだそうです。国の産業は、観光、貿易、金融であり、外国人を多く受け入れていることから、イスラムの戒律にもおおらかで、他のイスラム圏の国々よりも、我々日本人には暮らし易いそうです。
ヤマハ、ソニー、キャノン、アッシクス、無印、セガ、ヨックモック、紀伊国屋書店など日系の進出は限られており、まだまだ日本製品は国内マーケットに少なく、価格も高いそうです。
同社は海外に通用する人材の育成のため新卒者の一か月目の研修をドバイで行う等、ドバイに力を入れているそうです。2020ドバイEXPO開催に向けてますます発展していくドバイに機会を見つけて行ってみたいと思うようになりました。
(文責:杉野)