東北スタディ・ツアー 9月26~27日

東北大震災以降6年半が経っている。被災地の復興は進んでいると思われるがマスコミの登場も少なくなり、気にはなっているが段々と記憶から遠去かりつつある。

震災後より一般社団法人Women Help Women(以下WHW)という団体を組成し被災地で、志を持って頑張っている女性起業家を支援している当会のF会員と話しをしている中で、今どうなっているのか、そしてフォーカス・ワンとして何か手伝えることはないかを探るスタディ・ツアーをやろうではないかと計画を具体的に進展させ、9月26日&27日にフォーカス・ワン有志8名とWHW代表N氏を交え9名で気仙沼市と南三陸町を訪ねてきました。

F会員が日頃から深耕し信頼関係を築き上げている地元の方々とお会いし、短い時間でしたがお話を伺う事が出来、それぞれの方が抱いている熱い気持ちと信念が伝わってきました。肩に力が入っていずにごく自然に淡々と、地域の人たちにとって暮らし易くなる方法を考え実践していく姿に、個人の打算を超えたものを感じました。

水産会社を経営しながら一方地元商工会の副会長として「魚の街」気仙沼の復活を目指してリーダーシップを発揮しているS社長、職を失った地元女性たちに就業の場を作ろうと地元ブランドの袋物業を起業したS社長夫人、また人縁・地縁もなく復興ボランティアで飛び込んできて土地柄に惚れ込み住みついて、子育てや女性の就業機会を提供するためにかなりの事業リスクを冒して起業している若いFさん、Kさん、彼女らは身の内からのエネルギーに溢れ、かつ屈託なく、そして大きな夢を持って、先を見つめて誠実に仕事に取り組んでいます。参加者一同ただただ頭が下がるのみです。

海岸線の多くの所ではまだダンプカーが走り回り、地盛りを行ったり防潮堤を建設中であったりと復興は未だ途上、これからも多くの時間と資金が必要と思われます。

今回のツアーではフォーカス・ワンは「何が手伝えるのか」の答えは見つかっていません。しかし今回のご縁を一過性に終わらせることなく、これから「何が手伝えるのか」探しをやっていきたいと思っております。

(文責:杉野)