秋の「上越みどりの活動」

2019年11月6&7日毎年恒例の「上越みどりの活動」をフォーカス・ワン有志10名と賛同者2名の計12名で行いました。

まずはこれまで新潟県十日町市の当間山の山中で当会発足以来行ってきているブナの苗木の植栽現場での養生作業、2百数十本のブナの幼木は夏の間に雑草に覆われながらも健気に育っていました。最初の頃に植えたものは大人の背丈程度に育っているものの、最近次植えたものは未だ膝程度しか生育してなく、毎回のことではありますが雪国での植物の生育環境の厳しさを感じました。雪解けとなり春の陽が照りだした時に養分を廻りの雑草に取られないように幼木の周りの下草を丁寧に取り除くことに汗を流し、綺麗になったサイトを一同満足げに見渡し、厳しい冬を迎える作業を終了。

その晩は福島県との県境に近い魚沼市大白川にある現役のマタギであるご亭主がやっている民宿に宿泊、熊打ちの話を聴きながら、熊汁を味わい、熊の手、熊肉の燻製などをつまみに新潟地酒を堪能し、大いに盛り上がりました。

また、新潟大学I名誉教授の「ブナの木」への愛情の籠った話を伺う機会もあり、フォーカス・ワンのやろうとする地域おこし・自然保全活動に大いに参考になりました。大学を退職後この地域の活性化のため地域に密着して、自らブナ林に入りブナ林の健全なる育成に熱意を持って取り組み、具体的なソリューションを提案する話に、一同感激を持って聴き惚れました。全国各地で山の再生と地域おこしの啓蒙活動をすることにより、多くの人達を動かし、共感する人達を率いて自ら山に入り、地域の人達の協力を得て、自然の健全なる育成に汗を流す姿は見習いたいものです。

 

(文責:杉野)